パラオの言語景観2

作成:ダニエル・ロング



〜パラオ語にみられる日本語起源の借用語〜



chairong (アイロン)
chairongの発音は日本語とほぼ同じだが、語頭の"ch"のつづりは、母音の前に来る声門閉鎖音を現している。




udong, yaki-, ramen, oyako donburi, futairo donburi, yakitori, kushi katsu, katsudong, tsukemono, bento, miso, sashimi




いたぼりギフトショップ
仮名でいたぼりギフトショップと書かれている。パラオの板彫りstory boardは有名。この手書き看板は拘置所のギフトショップの外にある。パラオの囚人が作った板彫りは安値で販売されている。この写真は言語そのものの例というよりは文字使用の例だ。しかも、パラオ語ではなく、あくまでも日本人観光客を対象に日本の文字を使っているだけだが、それでも、面白い言語景観だと思った。




aloha musubi
スパムおにぎりのこと。musubiはもちろん日本語で、東京で使うオニギリではなく、西日本で使うオムスビに由来しているところが興味深い。ちなみに敬語の「お」が付かないので、omusubiにならない。alohaはハワイ語で、まったくパラオと無縁のことばだ。




sengkyo(投票、選挙)、kohosia(候補者)、hutsu(普通)
sengkyoは日本語の選挙に由来するが、これらの選挙活動ポスターから分かるように、パラオ語の意味はむしろ「投票する」という動詞だ。




sengkyo(選挙), kohosia(候補者)




dengua(電話)




dengua(電話)




dengki(電気)




shochu(焼酎)




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