スクリプト

司会(しかい): ラーメン。もともと中国から日本へ渡ってきたこの食べ物は、日本でいろいろな変化を遂(と)げ日本人がもっとも愛する食べ物の一つになっています。これからお話を伺う渡辺樹庵さんの仕事は、ラーメン・ コンサルタント。つまり、いろいろなラーメン屋さんの相談に乗り、繁盛(はんじょう)させるにはどうしたらよいかを アドバイスすることです。また、樹庵さんは自分のお店も持っています。まったく新しい仕事を開拓(かいたく)してきた樹庵さん。どんな方なのでしょうか。

司会:樹庵さんのお店の入り口です。ラーメン屋さんというよりおしゃれな カフェバーのような雰囲気(ふんいき)ですね。

樹庵:そうですね。

司会:本当におしゃれですね。そして、これが樹庵さんのラーメンです。 とってもおいしそうですね。

樹庵:ありがとうございます。

司会:今日は樹庵さんにお仕事についてお聞きしたいんですけれども。

樹庵:はい。

司会:あの、ラーメン・コンサルタントというお仕事は どういうお仕事なんですか?

樹庵:ええっと、ラーメン屋さんを開きたい人にラーメン屋についてアドバイスをするという仕事です。

司会:具体的にはどういうことについてアドバイスするんですか?

樹庵:ええーと、ラーメンの味はもちろんなんです けど、あとは 内外装(ないがいそう)のデザインだとか 接客(せっきゃく)についてのアドバイスだとか オペレーションについてのアドバイスだとかっていう、本当、ラーメン屋さんすべてにかかわることです。

司会:ラーメン屋さんの総合 プロデュース といった感じですね。

樹庵:そうですね。

司会:このお仕事ってとても新しいお仕事ですよね。

樹庵:そうですね。

司会:あの、樹庵さんとラーメンの出会いって何だったんですか?

樹庵:ええと、高校生のころに、あの、すごくおいしいラーメンに出会って、それで衝撃(しょうげき)をうけて 食べ歩きを始めたのがきっかけです。

司会:食べ歩きですか。

樹庵:そうですね。

司会:大体どれぐらいの ペースで食べ歩いてたんですか?

樹庵:高校生の頃は、大体月に20杯くらい。

司会:20杯ですか!?

樹庵:そうですね。

司会:ずいぶん多いですね。

樹庵:そう…ですかね?

司会:そのあともずっと食べ歩きは続けていたんですか?

樹庵:そうですね。ずっと大学に入ってからも食べ歩きはして、続けて。で、年間365杯以上食べようとずっとしていて。

司会:365杯ですか?

樹庵:今でもそれは続けています。

司会:一日一杯以上はラーメンを食べるんですね。

樹庵:そうですね。

司会:はぁ〜。でも、食べ歩きをするとラーメン食べるわけですから、お金かかりますよね。

樹庵:そうですね。

司会:アルバイトとかは何されていたんですか?

樹庵:大学生のころは、 バーテンダーのアルバイトをしながら。で、まあ稼(かせ)いだお金を全部ラーメンに つぎ込みました。

司会:ラーメン屋さんのアルバイトじゃなかったんですか?

樹庵:そうですね。ちょっとラーメン屋さんというとイメージがあまり、あのよくないんで。もうちょっと かっこいい仕事につきたいなと思って。

司会:そうですか。