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落語「締め込み(しめこみ)」の一部分。ある夫婦の家に入った泥棒(どろぼう)が、夫婦喧嘩(ふうふげんか)の原因を作り、また、仲直りもさせるという話。
司会(しかい):落語(らくご)。
江戸(えど)時代 から続いているこの芸能では、たった一人で何人もの人の役を演じます。楽しく滑稽(こっけい)な話もあれば、
涙を誘(さそ)う 人情話、幽霊(ゆうれい)が登場する
怪談 (かいだん)など、内容も
バラエティー に富んでいます。また、落語には江戸時代の庶民(しょみん)の生活を背景にした古典(こてん)落語と、新しく創作(そうさく)された新作落語があります。今からお話をうかがう柳家小太郎さんは、若手の落語家で、古典落語の世界を私達に伝えてくれます。
司会:柳家小太郎さんです。今日はよろしくお願いいたします。
小太郎:よろしくお願いします。
司会:小太郎さんは、
柳家さん喬
(さんきょう)
師匠
(ししょう) のお弟子(でし)さんで、今
二つ目
でいらっしゃいますね。
小太郎:はい。
司会:私も落語は好きで、テレビなどでよく見るんですけれども、あのう、落語家のみなさんは、どのような経歴をお持ちなのでしょうか?また、どうしたら落語家になれるんでしょうか?
小太郎:はい。私が落語家になったきっかけというのは、大学で、落語研究会というのに入ったのが一番のきっかけです。みなさん、ご存知だと思いますけども、落語研究会というのは、「
落研
(おちけん) 」というやつで、先輩(せんぱい)が
寄席
(よせ)に連れてってくださいまして、
そん時
に、いろんな寄席の出演者の方を見て、「いいなぁ」と。それでまぁ大学三年の終わり、
就職(しゅうしょく)活動
が始まる頃まで、まだこの決意が鈍らないようでしたら、「やってみようかなぁ」と思いまして、えー、で、実際その決意がゆるむことなく、就職活動もせず(司会:はい)落語家になりました。
司会:あの、どのように落語家になるんでしょうか。
小太郎:あ、落語家というのは、別に企業(きぎょう)とか、会社とかに勤めるのとまるで違いましてね、えー、根本にあります
師弟
(してい) という関係(司会:はい)、師匠・弟子という関係になるというのが、
噺家
(はなしか) になるということなんです。ですから、私は柳家さん喬というところのお宅に行きまして、(司会:はい)いきなり「
ピンポーン
」て押しまして、(司会:はい)「誰(だれ)ですか」といわれまして、(司会::はい)「噺家にしてください」と言って、んー、それが噺家になる
第一歩
です。
司会:あの、突然
見ず知らず
のお宅に訪ねていって、お話など聞いていただけるものなんですか?
小太郎:はい。うー、 すぐ ピンポン押して
入門
(にゅうもん) できる方もいらっしゃるようです
けども
、私は師匠から「明日も来なさい」と言われまして、で、明日、その翌日行きましたら、また明日来なさいと言われ、で、三日目に、今度は「一週間考えなさい」と言われました。で、一週間後に行きましたら、「じゃあ、明後日から来なさい」と言って、私の
芸人
(げいにん) 人生が始まりました。
司会:あー。何度も「明日来るように」と言われるのは、やはり
やる気
を見られているということもあるんでしょうかね?
小太郎:そうですね。まず、やる気、そしてどういう人間なのか、そういうことが大事だったと思います。
前座
(ぜんざ)で
いわゆる
修業
(しゅぎょう)が始まりますと、まず一番最初に、師匠の家(うち)の鍵(かぎ)を渡されます。自分の家の鍵を渡すぐらいですから、やっぱり、その、どういう人間なのかというのをちゃんと
見極(みきわ)めて
から、噺家として、弟子として採るんじゃないかと思います。
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