「息子と母親の電話の会話」作:小林 園佳(首都大学東京)

息子と母親が電話で話しています。この電話のあと息子はどうしますか?

母:もしもし。
子:あぁお母さん、家の鍵をなくしちゃってさ・・・。
母:え、なくしたの?ばかねぇ。どこでなくしたの?
子:今朝、家の鍵を閉めて、鍵をポケットに入れたところまでは覚えているけれど、
  どこでなくしたのかはまったくわかんない。
母:今日、大学の授業あったの?
子:あったよ。だから大学でなくしたかもしれないし、大学に行くまでの電車のなかで
  なくしたかもしれないし。
母:とりあえず今日は、家の近くに住む友達に電話して、家に泊めさせてもらうよう頼んだら?
子:えぇ・・・。家の近くに仲がいい友達あんまりいないんだよね〜。大学に行こうかなぁ。
母:もう10時半よ!こんな夜遅くに行ったところで教室とか閉まってるでしょ!
  鉄道会社とか警察には電話したの?
子:警察には電話したけどまだ届いていないって。
  鉄道会社はまだ電話してなかったからまず鉄道会社に電話しようかなぁ。
母:でも鉄道会社に電話して今すぐ鍵が見つかるかはわからないし、今日はもう夜遅いから、
  家が近くの友達に電話しなさいよ。
子:(ため息 はぁ)めんどくさいけどしょうがないか。明日鉄道会社にも電話するよ。


この電話のあと息子はどうしますか?
1.大学に行きます。
2.鉄道会社に電話をします。
3.警察に電話をします。
4.近所の友達に電話をします。

答え:4


声:谷詩織、小林園佳、秋山純希、柿崎あすみ
日本語教育学講義・研究演習 受講者
 2018年11月録音