「留学生の友人」作:佐藤 由衣(首都大学東京)

友人の留学生について、女の人と男の人が話をしています。
留学生の友人について正しいものを選んでください。

女の人:ねえねえ、田中さん、ちょっと話を聞いてくれる?
    私の友人の留学生が体験したことなんだけど。
男の人:どうしたの?
女の人:この前、友人は子どもと一緒に日本の電車に乗ったの。
    友人の子どもはまだ2歳で、電車に初めて乗ったからなのか、泣いちゃって。
    そしたら、周りの乗客がにらんできたみたい。
    友人はなんだか嫌な気持ちになったって言ってた。
男の人:そうか・・・でも日本ではよく見られる光景だね。
女の人:そうなのよね。だから私も友人にそう答えたの。
    友人は私の国ではそんなことはないのにと寂しい顔をしていたわ。
男の人:日本の電車内で大きな声を出すのはよくないけど、
    子どもが泣いてしまうのは仕方ないよ。
女の人:そうよね。あと、友人は文学が好きでよく図書館に通っていたの。
    でも、子どもができてからは利用者に遠慮してしまって、図書館に
    出かけられないと嘆いていて。
    この前子どもを図書館に連れていったら、利用者の人に静かにしろと
    怒られてしまったのですって。
男の人:ひどい話だなあ。子どもに優しい人や場所が増えてくれるといいのにね。
女の人:そうね。

留学生の友人について正しいものを選んでください。

選択肢:
1.3歳の子どもと電車に乗り、乗客に怒られてしまった。
2.周りの人ににらまれて、友人の子どもが泣いてしまった。
3.図書館で利用者に叱られたことがある。
4.日本の電車に乗りたくなく、図書館にも行きたくないと思っている。

答え:3


声:谷詩織、佐藤由衣、秋山純希、野口美南子
日本語教育学講義・研究演習 受講者
 2018年11月録音