『若いロボット技術者』スクリプト

 

その1

 

A 日本の製品は、「メイド・イン・ジャパン」として、世界中で人気があります。性能のよい製品を作り出しているのは大企業ばかりではありません。中小の町工場でも、一番新しい技術を使った製品が作られています。今日は、『ものづくり大国にっぽん』を支える若い技術者の方にお話を聞きます。

A こんにちは。今日はよろしくお願いします。

B こちらこそ、よろしくお願いします。

A まず、自己紹介をお願いします。

B はい、セントラル技研工業の東浩明と申します。職場では、主にロボット開発をしています。

A ロボットですか。ロボットと言うと人間の形をしているものをすぐに想像しますが、東さんが作っているロボットも、そういうロボットですか。

B 大体の人は、ロボットと言うとアトムやドラえもんのようなものや、もしくは二足で歩くロボットを思い浮かべますね。でも、私が作っているロボットは人間の形をしていません。

A どんなものか見せていただけますか。

B はい。(実際に見せてもらう)。これは、高汎用性台車型ロボットと言います。色々な目的で使われるロボットです。自分で動きをコントロールして荷物を運ぶことができます。日本SGI株式会社という会社と共同で開発しているんですよ。

A 自分の動きをコントロールできるんですか?

B そうなんです。例えば、前に物があったら、それを見て方向を変えたりできます。

A へえ、ロボットと言っても、色々なものがあるんですね。