『若いロボット技術者』スクリプト
その4
A: 東さんがものづくりのモットーにしていることはどんなことですか。
B: 最近、自分でものを作ったことがない技術者が増えています。そういう技術者が作った設計図から製品を作ろうとすると、とても作りにくいことが多いです。ですから、つくりやすく、組み立てやすい設計者になるよう努力しています。そのために、設計や製作以外に、自動機械などの勉強もしています。
A: 作る人の側になって設計するということですね。
B: そうですね。
A: 仕事の苦労はありますか。
B: 仕事はとてもやりがいがあり楽しいです。でも、製品を作っているので、コストを考えた設計をしなければなりません。学生時代は、細かいところまでこだわって作ることが出来ましたが、今はそれが難しいです。
A: 製品ですから、納得できるものづくりだけではだめなんですね。
B: はい、そうです。
A: 最後に、東さんの夢を教えていただけますか。
B: 学生時代には考えませんでしたが、世の中の役に立つものを作りたいと思います。将来につながるものを作り続けていきたいです。
A: そうですか。今日は本当にありがとうございました。これからも夢のある実用ロボットをたくさん
作っていってください。
B: こちらこそ、ありがとうございました。また、ロボットが出来ましたら、ぜひ見に来てください。