2010年度 後期 オープンユニバーシティ講座

 

 

「漢字検定」講座 —合格を目指す特別講座—

 

「日本漢字能力検定(漢字検定)」講座の中級コースです。

平成23年2月6日(日)に実施される漢字検定公開会場試験の3級・準2級・2級の合格をめざす特別講座です。

これ以外の級を受検希望される方は、第1回当日ご相談に応じます。漢字検定合格のための秘訣と勉強の方法を懇切丁寧にお教えします。

第1回目の受講時に持参していただくもの。

(1)   検定受検料(2級3500円、準2級・3級1800円)

(2)   問題集等の代金(定価1155円〜1260円の1割引で販売いたします)

(3)   筆記用具(鉛筆・消しゴム・赤ボールペン)

(4)   電卓

※受検願書用の証明写真は、第1回当日受講会場にて無料で撮影いたします。

 

実施日時 10:30〜12:00

第1回 12月11日(土)この講座と漢字検定の概要説明

第2回 12月18日(土)過去問題の傾向分析と演習@

第3回 1月 8日(土)分野別問題の傾向分析と演習A

第4回 1月15日(土)分野別問題の傾向分析と演習B

第5回 1月22日(土)分野別問題の傾向分析と演習C

第6回 1月29日(土)漢字検定受検の直前対策

飯田橋キャンパス、定員10名。

「漢字検定」の検定料および教室販売する教材費は別途となります。

 

 

これらの講座は、2010年度 首都大学東京オープンユニバーシティの講座です。

日程・時程は変更になることがあります。あらかじめご了承下さい。

 首都大学東京オープンユニバーシティのホームページは以下のアドレスです。

お申し込み・お問い合わせはこちらからお願いします。

 

 http://www.ou.tmu.ac.jp/open_index

 

 

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浅川 哲也 (ASAKAWA, Tetsuya

 

              (最終更新 2010.9.16.)

 

所属・役職

 公立大学法人 首都大学東京

  オープンユニバーシティ・人文科学研究科 准教授

  都市教養学部 人文・社会系 兼担准教授

 

 

連絡先

 〒192-0397 東京都八王子市南大沢1丁目1番地 

 公立大学法人 首都大学東京 5号館人文−603研究室

 

  メールアドレスが変わりました。

 

 asakawa-tetsuya【 】tmu.ac.jp

 

  ※メール送信の際はアドレス中の【 】をアットマークにしてください。

 

学歴

 國學院大學大学院文学研究科日本文学専攻(国語学)博士課程後期修了

 明星大学通信制大学院人文学研究科教育学専攻修士課程修了

 

 

学位

 博士(文学・國學院大學)

 修士(教育学・明星大学)

 

 

所属学会

 日本言語学会、日本語学会、近代語学会、訓点語学会、無窮会(会誌『東洋文化』)、解釈学会、日本語文法学会、院友学術振興会、長野・言語文化研究会。

 

 

研究テーマ

国語学(日本語学)が専門です。

現代日本語から古代日本語まで、文法・音韻・語彙の歴史など、日本語についての言語学的な研究をしています。

漢字教育や、日本語の作文教育(アカデミック・ライティング)にも力を入れています。

 

1,日本言語史の研究

1)『源氏物語』の語彙・語法研究

2)『雑兵物語』の書誌研究、語彙・語法研究

3)漢籍国字解(『唐詩選国字解』『唐詩選講釈』他)の書誌研究、語彙・語法研究

4)江戸語・東京語・共通語成立史の研究

5)国語学史の研究

 

2,現代日本語の研究

6)国文法の品詞論

7)データベースを用いた語彙研究

 

3,教育学

 8)漢字教育の研究

9)古典教育の研究

 

 

最近の研究業績など

 

1.口頭発表

 

「東京国立博物館蔵『雑兵物語』の本文と系統」

     国語学会2002年度春季大会(都立大学)

 

「服部南郭『唐詩選国字解』とその異本 ─近世口語体資料としての再検証─」

     国語学会2003年度秋季大会(信州大学)

 

「『唐詩選講釈』と『唐詩選広解』の指定表現について─近世口語体資料としての再評価─」

     日本語学会2004年度秋季大会(熊本大学)

 

「稲葉黙齋『孝経刋誤講義』篠原本の改訂箇所について」

     近代語学会平成19年度後期大会(昭和女子大学)

 

「『雑兵物語』岡山大学池田家文庫蔵写本の本文と系統」

     國學院大學国語研究会 平成20年度前期大会

 

 

2.論文等

2―1.国語学・日本語学関連

 

「動詞・助動詞承接の『です』について ─明治・大正期を中心に─」

     『国語研究』第61号、平成10年3月。

 

「形容詞承接の『です』について ─形容詞述語文丁寧体の変遷─」

     『國學院雑誌』平成11年5月。

 

「『唐詩選講釈』と『唐詩選広解』における格助詞「の」「が」の待遇価値について」

     『國學院大學大学院紀要 ─文学研究科─』第32輯、平成13年3月。

 

「内閣文庫蔵『雑兵物語』写本三種の本文と系統」

     『国語研究』第65号、平成14年3月。

 

「国語史における関東方言」

     『院友学術振興会会報』第41号、平成18年6月。

 

「『雑兵物語』東京国立博物館蔵写本の本文と系統」

     『近代語研究 第13集』武蔵野書院、平成18年12月。

 

「『雑兵物語』岩波文庫版の校訂本文について ―底本の本文処理上の問題―」

『人文学報』第382号、平成19年3月。

 

「匂宮はニオウミヤ ―宮に「の」が上接しない例―」

     『都大論究』第44号、平成19年6月。

 

「万葉仮名と木簡資料」

『國學院の古典』第4輯、平成19年11月。

 

「『やつこはいかい』の版本二種とその語法 ―『雑兵物語』との比較―」

『都大論究』第45号、平成20年6月。

 

「『唐詩選講釈』と『唐詩選広解』の指定表現について ─近世口語体資料としての再評価─」

     『近代語研究 第14集』武蔵野書院、平成20年10月。

 

「源氏物語と敬語法 ─『若紫』地の文における敬語の不用について─」

『國學院の古典』第5輯、平成21年1月。

 

「『春色恋廼染分解』初編〜三編(翻刻)」

     『人文学報』第413号、平成21年3月。

 

『雑兵物語』岡山大学池田家文庫蔵写本の本文と系統

『国語研究』第72号、平成21年3月。

 

「『春色恋廼染分解』四編〜五編(翻刻)」

     『人文学報』第428号、平成22年3月。

 

 

2−2.教育学関連

 

「国語科教育と言語教育の関わりについて」

     『明星大学通信制大学院研究紀要 ―教育学研究―』Vol.5,平成17年7月。

 

「古文は声に出して読めるのか ─古文音読指導上の問題点─」

     『国語界』第52号、平成17年8月。

 

「国語科教育における『漢字検定』導入の効果について」

     『明星大学通信制大学院研究紀要 ―教育学研究―』Vol.6,平成18年8月。

 

 

3.講演・公開講座ほか

 

「日本語の歴史 ―古代日本語の音韻を復元する―」

首都大学東京オープンユニバーシティ(平成18年度後期)

 

「日本語の歴史 ―キリシタン資料から読む室町時代の日本語―」

首都大学東京オープンユニバーシティ(平成19年度後期)

 

「『万葉集』を読むための国語学の基礎知識」

     國學院大學院友学術振興会公開講座(平成18118日)

 

「紫式部の話していた日本語」

     東京都立小松川高等学校大学模擬講義(平成19103日)

 

「源氏物語と敬語法」

國學院大學院友学術振興会公開講座(平成19117日)

 

「江戸の話しことば ―『浮世風呂』を読む―」

江戸体験大江戸温泉物語寺子屋講座(平成208月)

 

「五十音図から探る日本語の歴史 ―日本語の音韻史―」

     ちょうふ市内・近隣大学等公開講座(平成20101日)

 

「源氏物語千年紀 ―源氏物語を敬語で読む―」

東京都立小松川高等学校 大学模擬講義(平成20108日)

 

「源氏物語の敬語」

國學院大學院友学術振興会公開講座(平成21113日)

 

「源氏物語を敬語で読む」

東京都立小松川高等学校 大学模擬講義(平成21107日)

 

「源氏物語の敬語」

國學院大學院友学術振興会公開講座(平成22116日)

 

「『国宝源氏物語』を読む」

東京都立小松川高等学校 大学模擬講義(平成22106日・予定)

 

 

4.教科書等の執筆・監修

 

『出る順+出題形式別 漢字検定 2級問題集』平成219月、ナツメ社

 

『出る順+出題形式別 漢字検定 準2級問題集』平成219月、ナツメ社

 

『出る順+出題形式別 漢字検定 3級問題集』平成219月、ナツメ社

 

『出る順+出題形式別 漢字検定 4級問題集』平成219月、ナツメ社

 

 

 

2010年度前期

首都大学東京 学部・大学院の講義概要

 

【都市教養プログラム・学部】

 

ことばと社会と文化A(月2限・前期)

 江戸語の成立と発達」

 

1. 授業方針・テーマ

 この講座では、まず日本言語史の時代区分の諸学説とその論拠について述べ、次いで東国語から江戸語に至る経緯を言語史的に概説する。江戸語が成立し、発達して、東京語の母体となるに至るまでを言語資料で追跡する。遺された言語資料をひとつずつ検証していくことによって、江戸時代に実際に話されていたと考えられる日本語を具体的に探っていく。

 

2. 習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標

 江戸語の形成過程と運用の実態を知ることによって、現在われわれが一般的に用いている東京語や共通語が成立するに至った背景を言語史的に学ぶ。

 中学・高等学校国語科教員や日本語教師を志す者は、日本のことばとことばの歴史に関する鋭敏な感覚を養ってほしい。

 

3. 授業計画・内容

第1回 講義概要、成績評価について、日本文学史の問題、

第2回 日本の言語史区分、政治史との関わり、首都と国語史。

第3回 日本語方言の東西対立、口語と文語。

第4回 位相語について(1)、男女差・年齢差。

第5回 位相語について(2)、身分階層差。

第6回 東国語とは何か、東国語の範囲。東国語の実態。

第7回 江戸の形成。江戸語の時代区分とその根拠。

第8回 江戸語の語法的特徴@

第9回 江戸語の語法的特徴A

10回 洒落本。

11回 滑稽本。

12回 人情本、英学資料ほか。

13回 筆記試験

 

4. テキスト・参考書等

教科書:金田弘・宮腰賢『新訂国語史要説』大日本図書。

参考文献は講義の中で適宜紹介する。

 

5. 成績評価方法

成績評価は次の3点の総合評価による。

(1)出席状況

  1/3以上の欠席をした場合は筆記試験の受験資格を失う。遅刻者とそうでない者との出席の扱いに差異を設ける。

(2)受講態度

  授業中の飲食行為・携帯電話使用等を禁止。

(3)筆記試験

  披見不可の筆記試験を最終授業時に実施する。

 

6. 特記事項

1,下記(1)(2)のいずれかのテーマでレポートを作成し、最終授業時までに担当者に提出した場合は、成績評価面で特に優遇する。レポートの表紙に学籍番号と氏名を書き、表紙の裏面に「年月日」入りの半券を貼付すること。字数は2000〜4000字。縦書き・横書きどちらでも良い。手書きの場合は400字詰め原稿用紙を用い、ワープロ使用の場合は最後に字数を明示すること。

(1)歌舞伎・狂言・文楽を「音声イヤホンガイド」を着用して劇場で鑑賞し、演目の梗概と、演目についての感想を述べなさい。

(2)江戸東京博物館(JR両国駅)の常設展示を一日かけて見学し、ひとつのコーナーを選んで、その内容について詳細な報告をし、また自分の感想を述べなさい。

2,2010年度「江戸文化歴史検定」3級以上を受検しかつ合格した者は、成績評価面で特に優遇する。検定実施予定日は11月3日(水)、受検申込みの締め切り日は9月中にあるので、後期に本講座を受講希望する場合は締め切りに注意すること。

 

 

 

 

【学部共通科目】

 

日本言語文化概論T<日本語学概論>(月5限・前期/後期)

 「日本語学・国語学の基礎」

 

中学校・高等学校国語科教員免許必修・日本語教育能力検定出題範囲「5言語一般」対応

1. 授業方針・テーマ

 講義のテーマ「日本語学・国語学の基礎」。

 この講座で、国語すなわち日本語がどのような言語であるかを概説し、日本語の特質について学ぶ。これまでの研究成果に基づいて、日本語に関する基礎的・基本的な事項を分野別に講義する。

 

2. 習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標

 この講座は、中学校・高等学校国語科教員免許取得上の必修単位である。国語科教員として必要不可欠な知識について講義する。特に音声学・音韻論に重点を置いて講義をする。音声・音韻に関する知識は独学では身につけることが難しい分野である。この講義を通じて体験的に学習すること。また、日本語教育能力検定受検者のことをも充分考慮に入れ、一般言語学の必須知識から、日本語学・国語学の基礎的な事項まで習熟できるように講義を進めていく。

 

3. 授業計画・内容

前期

第1回 講義の方針、成績評価の方法について、国語と日本語、国語学と日本語学

第2回 言語の特質、世界の言語

第3回 日本語の系統

第4回 音声学と音韻論、音声器官、音節、単音

第5回 IPA(国際音声字母)、母音

第6回 子音(1)

第7回 子音(2)

第8回 子音(3)

第9回 子音(4)

10回 上代特殊仮名遣い

11回 音韻の変遷(1)

12回 音韻の変遷(2)

13回 前期筆記試験

 

後期

第1回 前期筆記試験の返却指導・解説・講評、音韻の変遷(3)

第2回 音韻の変遷(4)、連音上の法則

第3回 日本語のアクセント(1)

第4回 日本語のアクセント(2)

第5回 アクセントの型、アクセントの機能、アクセント識別演習

第6回 アクセントの東西対立、アクセントの変遷

第7回 漢字・漢字音(1)

第8回 漢字・漢字音(2)

第9回 仮名遣いの歴史

10回 方言と共通語、方言区画、方言周圏論、東西方言の対立

11回 語彙と位相

12回 日本語文法と文法の変遷

13回 後期筆記試験

 

4. テキスト・参考書等

教科書:和田利政・金田弘『国語要説 五訂版』大日本図書

参考文献講義の中で適宜紹介する。

 

5. 成績評価方法

 評価次の3点の総合評価による。(1)出席状況(所定の出席数に充たない場合筆記試験の受験資格を失う)。遅刻者とそうでない者との出席の扱いに差異を設ける。(2)平常点(受講の態度・予告実施する小テストの結果・リポートなど)。(3)2回の筆記試験(披見不可)。また受講期間中に「日本漢字能力検定」2級以上・「日本語文章能力検定」準2級以上を受検し合格した場合評価面で特に優遇する。

 

6. 特記事項

内容上、通年授業を行うので、必ず前期から受講すること。前期だけの受講、または後期からの受講は絶対にしないこと。 

 

 

 

【学部・共通教養科目】

 

言語学特殊講義(金3限・後期)

 

「現代日本語文法論としての『学校文法』の研究」

1. 授業方針・テーマ

近年になって、「現代日本語文法」の研究が、いわゆる「学校文法」と大きく乖離してきている。また、現代日本語文法研究の立場から従来の「学校文法」に対して数多くの批判がなされてもいるが、それらの批判の適否を確かめるためには、むしろ「学校文法」についての正しい理解が必要となる。現代日本語文法論の弱点の一つは、言語の通時的(歴史的)研究観の欠落にあるが、その問題点をふまえつつ、現代日本語文法論としての「学校文法」について検討を深めたい。

 

2. 習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標

学校文法(特に口語文法)の習熟を目標とする。この講義は教職課程の科目ではないが、中学校・高等学校の国語科教員免許取得を目指している人には受講を薦める。

 

3. 授業計画・内容

第1回 講義概要、文法とは何か

第2回 主要文法の学説史(1)

第3回 主要文法の学説史(2)

第4回 文法研究の単位(1)

第5回 文法研究の単位(2)

第6回 品詞各論(1)

第7回 品詞各論(2)

第8回 品詞各論(3)

第9回 品詞各論(4)

第10回 敬語法(1)

第11回 敬語法(2)

第12回 敬語法(3)

第13回 筆記試験

 

4. テキスト・参考書等

教科書:『学校で教えてきている現代日本語の文法』中村幸弘ほか、右文書院

参考書:『国語教師が知っておきたい日本語文法』山田敏広、くろしお出版

     『たのしい日本語の文法』一光社

     このほか、参考書は適宜講義内で紹介する。

 

5. 成績評価方法

成績評価は次の3点の総合評価による。

1.出席状況(所定の出席数に充たない場合は筆記試験の受験資格を失う)。遅刻者とそうでない者との出席の扱いに差異を設ける。

2,平常点(受講中の態度・授業への参加の程度・レポートなど)。

3,最終授業時の筆記試験(披見不可)。

 

6. 特記事項

短期間にできるだけ多くの知識を身につけていただくために、短いレポートを課題として出す。知識の着実な積み重ねを前提とする講義であるので、遅刻や欠席をすると単位取得は不可能である。

 

 

 

 

【大学院修士・学部共通科目】

 

日本語学講義・日本語教育学特殊講義・研究[学部・修士対象](金4限・前期/後期)

「源氏物語の国語学的読解・若紫を影印で読む」

1. 授業方針・テーマ

日本の中古(平安時代)和文の代表的な文学であると同時に、世界的な文学作品のひとつである源氏物語について国語学的に講読してゆく。

 

2. 習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標

 影印本をテキストとして源氏物語の翻刻作業を行い、校訂して本文を整える。中古語の語彙・語法(特に助詞・助動詞・敬語に関する事柄)についての基礎的知識を培い、正確な現代語訳ができるように古典文の読解力を養う。本文の解釈に即して、日本語史に関する重要な事項(文法・音韻・表記など)を随時採りあげ解説してゆく。

 また、中古語の敬語法の学習を通じて、現代日本語の敬語の使い方についても学んでいく。現代日本語の敬語法について具体的に解説する。

 

3. 授業計画・内容

前期

第1回 講義の方針、成績評価の方法について、国語学について、源氏物語がなぜ重要なのか、源氏物語の成立と書誌。源氏物語の本文。

第2回 影印・複製本、索引と検索、古注、現代の注釈書、現代語訳・口語訳、事典、語彙の清濁・音読の判断根拠、参考論文・研究書、源氏物語の入門書、古語辞典は何を使用すればよいのか。

第3回 変体仮名・影印本文の扱い、影印の翻刻作業と本文処理の方法。

第4回 影印翻刻の方法、平仮名の字源。

第5回 影印の翻刻。

第6回 影印の翻刻。

第7回 影印の翻刻、仮名遣いの歴史、本文の校訂。

第8回 本文の校訂、現代語訳。

第9回 本文の校訂、現代語訳。

10回 現代語訳。

11回 現代語訳。

12回 現代語訳。

13回 前期筆記試験。

 

後期

第1回 前期筆記試験の返却指導と解説・講評、現代日本語の敬語(1)。

第2回 現代日本語の敬語(2)、中古語の敬語。

第3回〜第12回 演習講読、影印翻刻、古典文の正確な現代語訳。

13回 後期筆記試験

 

4. テキスト・参考書等

教科書:『宮内庁書陵部蔵青表紙本源氏物語若紫』新典社

参考文献:適宜授業時に指示する。

 

5. 成績評価方法

成績評価は次の3点の総合評価による。

1.出席状況(所定の出席数に充たない場合は筆記試験の受験資格を失う)。遅刻者とそうでない者との出席の扱いに差異を設ける。

2,平常点(受講中の態度・演習発表の内容など)。

3,最終授業時の筆記試験(披見不可)。

 

6. 特記事項

 小型の古語辞典必携。

内容上、通年授業を行うので、必ず前期から受講すること。前期だけの受講、または後期からの受講は絶対にしないこと。

古典語の授業は、語学の授業である。基礎的事項の段階的積み重ねという点で、英語やドイツ語などのような外国語学習の授業となんら変わるところがない。遅刻・欠席をしないように努めること。

 

 

 

 

 

【大学院 修士/博士】

 

日本語教育学研究・特論<日本語史1>[修士・博士対象](月3限・前期/後期)

「近代語の研究

 

1. 授業方針・テーマ

人情本『毬唄三人娘』を扱う。受講者全員で順次分担箇所の翻刻と読解作業を行う。近代語としてこれらの資料に認められる特徴的な言語表現などについての考察を随時報告発表する。

 

2. 習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標

 多様にある江戸期の言語資料のうち、その一つのジャンルについて詳細に調査し、近代語における江戸語と現代日本語との歴史的な関わりについて学ぶ。高度専門科目に受講者が積極的な授業参加をしてゆくことで、各自の研究テーマについて視野を拡げ、論文として発表できるようにまとめあげること。

 

3. 授業計画・内容

前期:近代語の資料について、人情本について、テキストの翻刻と読解。江戸語の主な調査項目。

後期:演習形式での講読・発表。

 

4. テキスト・参考書等

 テキスト影印のコピーを適宜配布する。参考文献:適宜授業時に指示する。

 

5. 成績評価方法

 評価次の3点による。(1)出席状況。(2)平常点(受講中の態度・演習発表の内容など)。(3)単位レポート

 

6. 特記事項

 テーマ通年で完結する内容であるので、必ず通年で受講すること。前期または後期のみの受講は認めない。

 

 

 

 

【学部・基礎教養言語】

 

日本語Uc<レベル5>(金3限・前期)

 

1. 授業方針・テーマ

 「日本語で論理的な文章を書く」日本語の超上級コース

 

2. 習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標

日本語文章能力検定の3級程度。

日本人向けの文章作成能力検定である「日本語文章能力検定(文検)」の日本語文章作成能力を身につける。具体的な学習項目は以下のとおり。

(1)役割把握〈選択問題〉

(2)5W1H〈選択問題〉

(3)文脈に良く合う語句〈選択問題〉

(4)長い文を短く区切る〈記述問題〉

(5)意見文を書く〈記述問題〉

(6)手紙文を書く〈記述式問題〉

 

3. 授業計画・内容

日本語文章能力検定「4級」の問題分析と問題実践

第1回 ガイダンス。

第2回 ガイダンス、過去問題⑴⑶

第3回 過去問題の演習、自習課題。

第4回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

第5回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

第6回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

第7回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

第8回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

第9回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

10回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

11回 過去問題の演習、自習課題の提出と評価。

12回 手紙文の書き方(1)

13回 手紙文の書き方(2)

14回 手紙文の書き方(3)

15回 筆記試験。

 

4. テキスト・参考書等

 テキスト問題プリントを適宜配布する。参考文献は適宜授業時に指示する。

 

5. 成績評価方法

成績評価について

(1)出席状況……前期で2/3以上の出席をしていることを成績評価の前提条件とする。

(2)筆記試験……最終授業時に筆記試験を実施する。

語学の授業なので、遅刻・欠席はしないこと。

 

6,特記事項

語学の授業なので、欠席はしないこと。

 

 

 

 

【 浅 川 ゼ ミ 】

論文指導の時間(金5限・通年)

(1)卒業論文・修士論文作成のための論文指導をします。

(2)大学院生・学部生を中心に、毎週順番にそれぞれの研究成果の進捗状況を発表し、ワイワイとにぎやかに質疑応答をします。年末には論文のできあがり(?)。

 

 

 

前期納会

2009年度の前期納会」

前期日程が終わってみんな安堵しています。

 

 

 

遠足

2009年度春のゼミ遠足」を実施しました。

学部4年生・大学院修士2年生の皆さんご卒業おめでとうございます。

テーマは「長谷川等伯展と東京国立博物館春の庭園」でした。

 

昼食は上野東京文化会館内の上野精養軒。

 

東京国立博物館「長谷川等伯展」

平日なのに待ち時間90分。

 

 

年に2回春秋に開放される東京国立博物館の日本庭園。