小笠原返還の歌

 

作詞 大平京子

 

一、アアアーアー(以下くりかえす)

  願いかなって返還来る

  さぞや皆さん※※ うれしかろ

  うれしかろ※※

  さぞや皆さん うれしかろ

  トヨイト※※ ヤレコノセ

    (二番以下くりかえす)

 

二、タマナ茂れる浜辺に立ちて

  昔懐かし※※ あの頃を

  あの頃を※※

  昔懐かし あの頃を

 

三、二十余年の月日は長し

  共に老いても※※ 忘れずに

  忘れずに※※

  友に老いても 忘れずに

 

四、旅のつばめもいつかは帰る

  恋し懐かし※※ 故郷へ

  故郷へ※※

  恋し懐かし 故郷へ

 

五、両手ひろげて古巣は待つよ

  昔語りし※※ はらからを

  はらからを※※

  昔語りし はらからを

 

六、早く来い来いつばめのむれよ

  またの会う日を※※ 楽しみに

  楽しみに※※

  またの会う日を 楽しみに

 

七、待ちに待ちたる日の丸あがる

  昔仰いだ※※ あの旗を

  あの旗を※※

  昔仰いだ あの旗を

 

八、それでは皆さんご機嫌よろしゅう

  晴れの再会※※ 誓いつつ

  誓いつつ※※

  共に元気で さようなら

 

 

レモン林

 

一、若い二人は離れているけれどでね

約束しましょう

  また会う日の夜に…

 

二、若い二人は人目がはずかしいでね

レモン林で

  かくれて話しましょう…

 

三、レモン林の甘い香りの中で

キッスをしたのを

  お月様がみてた…

 

四、平和になったら二人は約束してね

新婚旅行は

  東京へ行きましょう…

 

 

丸木舟

 

一、南の空の果て

波の花咲く島に

  浮世を遠く見て

  恋を語る二人よ

  心も丸木舟に

 

二、ザボンの色の月が

あの椰子の葉に登る頃

  土人の恋の唄に

  胸はおどる二人よ

  心も丸木舟に

 

三、舟は波にまかせ

  この身は恋にささげ

  つきせぬ思い

  語るは夢の二人よ

  心も丸木舟に

 

 

南洋の土人踊りの唄

 

「ウラメ」

 

ウラーメウ ウルリーヒ イイウメ

エファンリー イイドゴ

オシマー アアアアー

ワァンガァンリー イヤ ウェヤ ウェヤ ウイ

イリエー エファンガ ウェニモー

 

 

「ウワドロ」

 

ウワドロヒー イヒヒ イヒヒー

ウワドロヒー イヒヒ イヒヒー

ウワドロフィネミネ ウェゲルガ

アラレンガ リワツッグラー

ウェゲルガ ツウグラ

ゲツセメ デネ キニトー

サブウェンダ リッヒ ウェンダ

イヒヒ イヒヒ イヒヒー

オホ サブウェンダ リッヒ ウェンダ

イヒヒ イヒヒ イヒヒ

 

 

「夜明前に」

 

一、夜明前にあなたの夢見て

起きるとみたら

  大変疲れた

二、もし出来るなら小鳥になって

あなたのもとへ

  時々飛んでゆく

三、私の心はあなたのために

大変やせた

  死ぬかも知れません

 

 

「キダイ」

 

 キダイノウ キッピネイ

 ウェンナ ウィヤ ウィーヤ

 ヤワ ウィヤ ウィーヤガセンワラウ

 ヤワ ウィヤ レンゲツウイ ルギメッセ

 ミナテッパ テギラニマナヨウ

 エマシゲレー

ローレ ローレ ローレ

ローレランサンバイ ウェーイ ウェーイナー

 

 *くり返す

 

 

パラオの五丁目

 

一、パラオの五丁目にいる

  可愛い娘さん

  とてもやさしい笑顔で

  僕がにらむときは

  ちょいと笑う顔付で

  なんだか恥かしい

 

二、ときどきあなたまが

  外へ出る時

  お化粧ばかりじゃないが

  そのうしろの腰は

  みただけでもほんとに

  ねるにねられない

 

 

おやどのために

 

一、おやどのために

こんなになった

  だけど仕方無く

  止めましょうね

 

二、皆さん私が

悪かったら

  悪く思わないで

  許してね

 

三、私は死んでも

忘れはせぬ

  二人の約束を

  守りましょう