2004年9月小笠原Navy世代言語調査



参加者:宋 明淑、米田 早希、丸島 歩

今回の調査は、南大東島の新生言語と比較するために、20世紀半ばに言語形成期を迎えた小笠原の欧米系島民を対象に面接調査を行った。英語による学校教育、グアムでの生活体験、返還後に内地での生活経験の有無について尋ねた。面接調査でインフォーマントが使っている言語はほとんど「小笠原標準日本語」だが、話しの中で、小笠原英語や小笠原混合言語の使用に関する話、さらには、日本語習得で苦労した点に関する話も出てくる。MDとカセットに収録した自然談話を、内容および使用言語形式の2つの側面から分析している。

旅行費の支出:平成16年度科学研究費補助金(萌芽研究)言語接触によって誕生した新生言語体系の形成過程を解明する調査研究

研究成果:ダニエル・ロング・宋 明淑・米田 早希・丸島 歩・武捨 君彦(2004)「小笠原における日本語習得の歴史ーNavy世代の欧米系島民の言語生活調査から」『小笠原年報28』東京都立大学