参加者:新井正人(博士前期課程)
南大東島で、島の変化する言語景観の調査を行った。調査対象は、ふるさと文化センター、まるごとミュージアムのような島文化を開設する施設をはじめ、街で書き言葉と現れる地域言語の「方言の看板」である。また、まるごとミュージアムの東和明と会って、来年の春に、このNEOMAPの成果の一部を発表する南大東の文化と自然に関する本の編集方針、分担執筆者などについて会談した。糸満の市立図書館にかなり充実した郷土文化研究に関するコレクションがある。そこで沖縄各地の変わりゆく景観やその文化的要因に関する資料を閲覧し、複写した。糸満は沖縄各地、内地、さらには南洋諸島への移民を送り込む形で特に影響力の大きいところである。沖縄の移民の流出によって、旧南洋庁の景観がどのように変わったかの材料として、ここに保存されている戦前のサイパンやティニアンを写した貴重な写真の閲覧、コピーした。本部町の海洋文化館で学芸員と会談できなかったものの、地域全体の海洋文化に関する資料を閲覧、撮影し、情報収集をすることができた。
旅行費の支出元:平成18年度科学研究費補助金( 基盤研究B )東アジア残留日本語と日本語諸方言との相関にかんする研究