2009年3月インドネシア教育大学の講演会



参加者:ディアンニ・リスダ(博士後期課程)、広海佑子(博士後期課程)

首都大学東京は平成20年の夏にインドネシア教育大学(UPI)との協定を結んだ。その大学へ行き、遠隔教育の実験・打ち合わせ、および大学間協定に関する打ち合わせを行なって来た。 インドネシア教育大学でこのテーマに関する国際ゼミナールを行なった。バンドンには多数の大学があって、周辺大学からも沢山の教員や院生、学生が参加し、大成功だった。 2009年3月10日に開催されたのは「International Seminar on Japanese Linguistics and Japanese Language Acquisition」(日本語の言語学および日本語習得に関する国際ゼミナール)で、実行委員長のワワン(Wawan)先生、バンドン教育大学大学院長のフルコン(Furqon)先生および学長代理のハエダル(Chaedar)先生からの挨拶があった。第1セッションでロングが「非母語話者の日本語―その研究と分類―」という講演を行なったのち、西郡仁朗さんの「遠隔教育による日本語学習システムの開発」、広海佑子さんが「日本語の外来語の音韻構造」、ディアンニリスダさんが「インドネシア人日本語学習者の作文に見られる受身の誤用の特徴」という研究発表を行なった。 午後のセッションでは、UPIのスギハルトノ(Sugihartono)先生が「日本語のCTLのための談話分析」、ダヒディ(Dahidi)先生が「日本語における連体修飾句」、デディ(Dedi)先生が「日本語の受身文」、そして日本の国際交流基金の山本晃彦さんが「『できる』の習得研究」のそれぞれの研究発表を行なった。 3月11日にBench-marking会議と称した最先端の共同研究を可能にする体制作りについて話し合った。具体的には、@首都大(TMU)の西郡仁朗さんが研究して開発を進めている遠隔教育システム、ATMUとUPIの教員レベルの人的交流(UPIの日本語教員をTMUの博士課程で受け入れたり、共同研究を促進したりすること)、BTMUの日本語教育学専攻の大学院生(日本語を母語する人)が自分の研究や経験作りの一環として、半年から一年間UPIへ行き、ネーティブスピーカーとして授業の補助を行なう。具体的な目標としては、2010年2月ごろから、TMUの院生をUPIに送り(TMU側で旅費を負担)、そして、住む場所(構内に新しくできた研修センター)と生活費をUPI側に負担してもらう、というイメージを持っている。大学同士の協定が2008年8月に結ばれたので、これから両大学の本部にこうしたプログラムの予算を組んでもらうように働きかける、という合意が参加している教員の間にできた。

出張費の支出元: 本学研究交付金