台湾における植民地時代の日本語教育年表
岩木みどり作
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 年   教育政策および言語政策      教育機関      教育方法および教科書       出来事    
1895
    
    
・伊沢修二により日本語教育
 開始          
             
・芝山巖学堂創立     
             
             
・日本語、台湾語の二言語併
 用対訳法        
・『日本語教授書』    
・日清講和条約締結、日
 本に台湾割譲    
           
1896
    
    
    
    
    
    
・台湾総督府直轄諸学校官制
・国語伝習所規則     
・国語学校規則      
             
             
             
             
・各地に国語伝習所開校  
・国語学校、国語学校付属学
 校設立         
・高砂族の国語伝習所開設 
             
             
             
・『新日本語言集甲号』  
・『台湾適用会話入門』  
・『台湾適用小学校読方作文
 教授掛図指針』     
・『台湾適用国語読本初歩上
 巻』          
・『小学よみかき教授書』 
・芝山巖事件     
・台湾アヘン令    
           
           
           
           
           
1897
    
    
    
             
             
             
             
・国語学校の語学部、師範部
 設立          
             
             
・『小学よみかき教授書』 
・『小学読方作文教授掛図』
・『小学読本』      
・『小学読本教授指針』  
           
           
           
           
1898
    
    
・台湾公学校令      
・台湾公学校官制     
・台湾公学校規則     
・伝習所が廃止、公学校とな
 る           
             
             
             
             
           
           
           
1899
    
    
・台湾総督府師範学校学校官
 制           
             
・台湾人師範学校設立設立 
・台北、台中、台南に師範学
 校           
・グアン言語教授法が国語学
 校第一付属学校での実施研
 究始まる        
・台湾銀行営業開始  
           
           
1900               ・台北幼稚園設立      ・グアン言語教授法確立              
1901
    
    
    
    
    
    
    
    
    
    
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             
・『台湾教科用国民読本巻1
 〜巻6』        
・『台湾教科用書国民読本掛
 図』          
・『台湾教科用書国民話し方
 教材』         
・『台湾教科用書国民習字』
・『台湾教科用漢文読本』 
・『小学校算術教材』   
・『国民読本参照国語話方教
 材巻2』        
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           
1902
    
             
             
・台北、台中両師範学校廃止
             
・『台湾教科用書国民読本巻
 7〜巻9』       
           
           
1903
    
             
             
             
             
・『台湾教科用書国民読本巻
 10〜巻12』     
           
           
1904
    
             
             
・台南師範学校廃止    
・国語学校師範部に乙科設立
             
             
・貨幣制度改革    
           
1905
    
             
             
・高砂族の国語伝習所廃止、
 「蕃人」公学校設立   
             
             
・台北市に電灯    
           
1907 ・台湾公学校令                                   ・縦貫鉄道開始    
1908
    
    
             
             
             
             
             
             
・『国語読本』      
             
             
・北埔事件      
           
           
1911 ・国語普及運動                                   ・林杞埔事件     
1912
    
    
・台湾公学校規則改正   
・日本語教育において母語 
 の使用は一切禁止    
・8年制の公学校を廃止、6
 年制及び4年制とする  
             
・『公学校用国民読本巻1〜
 巻8』         
             
           
           
           
1913
    
    
             
             
             
・公文書の漢訳文の廃止  
             
             
・エスペルゼン言語教授法 
・『公学校国語教授書第1学
 年〜第6学年用』    
           
           
           
1914
    
             
             
             
             
・『公学校用国民読本巻9〜
 巻12』        
・六甲事件      
           
1915
    
・台湾公立中学校官制   
・台湾公立中学校規則   
・台中に公立中学校設立  
             
・『蕃人読本』      
             
・西来庵事件     
           
1918                             ・『中等国語読本』                
1919
    
    
    
    
    
    
・台湾教育令       
             
             
             
             
             
             
・6年制公学校に継続する中
 等教育機関、高等普通学校
 と女子高等普通学校の設立
・国語学校を廃止、師範学校
 とする         
・実業学校設立      
・各専門学校設立     
・『改正国語読本』    
             
             
             
             
             
             
           
           
           
           
           
           
           
1920
    
             
             
             
             
・構成式言語教授法    
             
・留日学生「新民会」を
 組織        
1922
    
    
・新台湾教育令      
・台湾人と日本人の共学化 
・蕃人公学校規則、名称廃止
・中等教育以上の共学化  
・台湾人児童の6年制公学校
 高砂族児童の4年制公学校
・中等教育以上の諸学校の教
 科書について、主として日
 本と同じものを使用   
           
           
           
1923
    
    
             
             
             
             
             
             
・台湾総督府が公学校用教科
 書を完成させる     
・『蕃人読本』の修正   
・昭和天皇の台湾視察 
           
           
1928
    
・台北帝国大学官制    
             
・台北帝国大学設立    
             
・高砂族児童向けの『公学校
 用国語読本第2種巻1〜8
           
           
1929
    
・初等教育を受けない者を対
 象した社会教育体制   
             
             
             
             
・『台湾新民報』できる
           
1930
    
・ラジオで「国語普及の夕」
 開始          
             
             
             
             
・霧社蜂起事件    
           
1931 ・国語普及十ヵ年計画    ・各地に国語講習所設置                            
1933               ・書房の開設禁止                               
1935
    
    
    
             
             
             
             
             
             
             
             
・台湾全島の各師範学校や各
 公学校に『国語読本』が文
 教局編集課によって改定出
 版される        
・内台共婚法実施   
・台湾地方自治制実施 
・始政40周年大博覧会
 開催        
1937
    
    
    
・「漢文」科目の廃止   
・新聞の漢文欄廃止    
・国語常用家庭制度    
・高砂族国語講習所規定準則
             
             
             
             
・軍国主義称賛の文章が多く
 なり、皇室への忠誠や愛国
 などを強調した文章も多く
 取り入れられる     
・皇民化運動推進   
・台湾地方自治連盟解散
・「皇民化、工業化、南
 進基地化」     
1939
    
    
             
             
             
             
             
             
・中等教育以上の教科書は完
 全に日本と同様の文部省指
 定図書を使用      
           
           
           
1940 ・改姓名運動                                               
1941
    
    
    
・台湾教育令       
・国民学校令       
・衣服、姓名、宗教等生活様
 式を日本化       
・全島の小学校、公学校を国
 民学校に改正      
             
             
・各教科書の教材中、生活に
 関するものは日本国民的な
 ものを採択       
             
・台湾青年団発足   
・皇民奉公会成立   
・東港事件      
           
1943
    
・6年制義務教育実施   
・国語常用札使用     
             
             
             
             
           
           
1944                                           ・台湾人の徴兵制実施 
1945
    
             
             
             
             
             
             
・第2次世界大戦終戦、
 日本降伏      

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