沖縄の言語景観2

作成:ダニエル・ロング



命どぅ宝(命こそ宝)




てびち
ソーキ汁
いなむどぅち
じゅーしぃ
らふてぃ(全て沖縄料理の名前)

「いなむどぅち」は「猪もどき」の意味。猪の肉の代わりに豚肉を使った料理。


メンソーレ(いらっしゃいませ)




めんそーれ(いらっしゃいませ)




ティンサグ(鳳仙花)[植物]
ゆうなの花
チンポーラ(海のホラ貝形の小さな巻貝・ニシ貝の一種)[貝類]




ミンサー(布の名前)




チム(心)

日本語の「肝」に当たる。


かりゆし (縁起が良い)




チムぐくる(心)

赤い立て看板にこう書いてある。「メキシコの味、アメリカのボリューム。沖縄のチムぐくる。 チムとくくるはそれぞれ日本語の「肝」と「心」に当たる。片仮名と平仮名が混ざっているのは面白い。店名は"Mexican Food Obbligato"。「オブリガード」は「ありがとう」という意味で、日本人にとっても聞き覚えのある。なぜなら、在日ブラジル人がよく使っていることば。そうです。これはスペイン語ではなく、ポルトガル語なんです。メキシコ料理なのに、ポルトガル語の店名。


ゆがふ(豊年)

そうです。上と同じ写真です。実は、この写真を信号待ちのタクシーから撮ったとき、狙っていたのは手前のチムぐくるだけど、後になってうしろの店名に気付いた。石を投げたら方言看板に当たるほど那覇は多いという感じです。実は、このように、方言看板の写真を撮ってから、同じ写真の脇にもう一つの方言看板が写っていることに気付いたのは、初めてではない。そう考えると、どれほど見逃している物があるのだろうか、と考えてしまいます。
「ゆがふ」は漢字語で「世果報」に由来する。豊年、実りの多い年という意味。


各種方言語彙




サンピン茶(ジャスミン茶)
ウッチン茶(うこん茶)

沖縄では、サンピン茶やうっちん茶はコンビにでも自販機でも(しかも、数種類)売っている。サンピンは「香片」、ウコンは「鬱金」とそれぞれ中国語に由来する。


シークヮサー




タビンチュ(旅人)




イチャレバチョウデー

日本語に直訳すると「行き合えば兄弟」に相当する。「イチャリバ」のように「リ」を使うことが多い(次の写真参照)。日本語はは「いけば」のように、「ば」はエ段で接続するから、この「いちゃれば」は日本語の影響かもしれない。


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