2. アルバイトの誘い

 

  先生:あっ、山田君、ちょうどいいところに。

  学生:はい、なんでしょうか。

  先生:前に、研究役立ちそうな所でバイトをしたいって言ってたよね。

  学生:はい。

  先生:実は、私の知り合いの先生が、調査手伝ってくれる人を探してるん

     だけど、山田君、どうだろう?

  学生:あー、ありがとうございます。

     でも、あのー、お話は大変ありがたいんですが、

     実は、今月から、先輩職場アルバイトをさせていただいているんです

  先生:そうなの?      

  学生:先生にも、お知らせしようと思っていたんですが、ちょっと忙しくて、

        ご連絡するのを忘れていました。申し訳ありません・・・。

  先生:うんー、でも、それは良かったね。

  学生:ありがとうございます。

  先生:そうかー、残念だな。いい話なんだけどね。そのアルバイトは毎日なの?

   週に何回か、他のところに行くのは難しいかな。

  学生:アルバイトは毎日じゃないんですが、今年修論を書かなくては

        なりませんし、少し時間に余裕を持っておきたいんです。

        先生に、せっかくお気遣いいただいたのに、お応えできなくて

        すみません。あ、そういえば。

  先生:誰かいる?

  学生:M1の田中さんも、同じようなバイトを探していました。

  先生:ああ、田中さん・・・。

        興味あるかな。ちょっと話しておいてもらえるかな。

  学生:はい、ちょうどこれから会いますので、話してみます。

        後ほど、ご連絡いたします。メールでよろしいですか。

  先生:いいですよ。

  学生:色々ありがとうございました。では、失礼いたします。

  

     新しい単語

 研究

(けんきゅう)

 

 役に立つ

(やくにたつ)

 

 知り合い

(しりあい)

 

 調査

(ちょうさ)

 

 手伝う

(てつたう)

 

 大変

(たいへん)

 

 先輩

(せんぱい)

 

 職場

(しょくば)

 

 連絡

(れんらく)

 

 残念だ

(ざんねんだ)

 

 修論

(しゅろん)

 

 余裕

(よゆう)

 

 お気遣い

(おきづかい)

 

 お応え

(おこたえ)

 

 探す

(さがす)

 

 興味

(きょうみ)

 

 

 

 

 

敬語・新しい文型

 

・なんでしょうか

:「~でしょうか。」は「ですか」の丁寧な言い方。

 

 例) 日本人ですか → 日本の方でしょうか。

 ・あのー、

:話を始めるときや話題を変えるときに使う「呼びかけ表現」においても、日本語は相手によっていろいろなパターンがある。 呼びかけの表現 

 

 ・アルバイトをさせていただいているんです。

 :「させる」という使役を使って言うと、相手の意志を尊重する気持ちが現れる。

例) もう少し考えさせていただけませんか。 

   明日は休ませていただきたいんですが。

 

 ・お知らせしようと

  「お/ご~します」の謙譲語の文型

   

 ・ご連絡する (ごれんらくする)

 謙譲語の 「お/ご (名詞) する」の文型

「お」がつく言葉と「ご」がつく言葉 :

:一般的に純粋な日本語「和語」には「お」、「漢語」には「ご」がつく。日本語でよく使われる「お」と「ご」のつく言葉を整理すると次のようになる。

 

 ・申し訳(もうしわけ)ありません / ございません

 :「ごめんなさい」の意味で丁寧に謝るときに使う表現

 

<謝るときに使う表現>

親しい関係

普通

敬語

ほんとに~

本当(ほんとう)に~

誠(まこと)に

ごめん(ね)

すみません        (でした)。

申し訳あり ません/ございません。

 ・ご連絡いたします

 :謙譲語の「お/ご(名詞)いたします」の文型

 「いたします」 は 「します」の謙譲語

 例) ご紹介します → ご紹介いたします

 ・失礼いたします

 : 「失礼します」の謙譲語